WIDEX ZEN:耳鳴りでお悩みの方へ

Sweetow & Jeppesenによる研究の概要、2012年

序論

耳鳴りについては、過去20年間に数多くのカウンセリングや音響療法が提案されてきました。これらのアプローチは、それぞれ特定の患者に有効であることが報告されています。しかし普遍的に有効なものはなく、数年経って継続されているものはごくわずかです。また既存の耳鳴り治療法は、耳鳴り患者が経験する苦痛の原因となるすべての問題に直接対処できるものではありません。これら数々の問題に注意を払いながら対応しないと、治療がうまくいかなくなる可能性があります。

この論文では、既存の治療法の有効な部分だけでなく、新しい音響的刺激やリラクゼーションエクササイズも取り入れた、耳鳴り患者への新しい統合的アプローチについて説明しています。

ワイデックス ゼン セラピーの4つの主要要素

ワイデックス ゼン セラピー(WZT)の目的は、耳鳴りが患者さんのQOL(生活の質)に悪影響を及ぼさないようにすることです。WZTは耳鳴りの治療や抑制を目的としたものではありません。WZTの主な構成要素は次の4つです。

カウンセリング: 医師からの説明と指導がベースになっています。患者さんに耳鳴りについて説明し正しく理解していただくことで、必要のない不安や思い違いを解消することで、苦痛を感じる能の働きが抑えられます。耳鳴りの苦痛レベルが高い患者さんには、認知行動療法(CBI)の使用をお勧めします。

補聴器の装用: 中枢活動の増加(過補償)と不適応な皮質再編成を最小化させるため、補聴器による増幅によって耳と脳を刺激します。

フラクタル・トーン(ZENトーン):音響療法に使われる新しい音響刺激です。難聴に応じてフィルタリングされ、混乱させないよう控えめで注意をひかず、気軽な形で提供されます。リラックス効果と音響的な刺激の両方が得られるように設計されています。

リリラグゼーション戦略プログラム: 行動演習と睡眠管理を中心としています。

おわりに

... 耳鳴りに対するネガティブな反応が次第に大きくなってきた患者さんには、カウンセリングや音響ツールに加えて、認知行動療法の概念、リラクゼーションエクササイズ、睡眠管理を含む包括的なプログラムが最適です。
この記事の全文はhearingreview.comでご覧いただけます。

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